温泉寺家紋
18年度 紅葉ライトアップ

「人間に与える詩」

そこに太い根がある
これを忘れているからいけないのだ
腕のような枝をひっ裂き
葉っぱをふきちらし
頑丈な樹幹をへし曲げるような大風の時ですら
真っ暗な地べたの下で
ぐっと踏ん張っている根があると思えば
何でもないのだ
それでいいのだ
そこにこの壮麗がある
樹木をみろ
大木をみろ
このどっしりしたところはどうだ!
(山村暮鳥)

目に見えないところで一生懸命頑張ってくれている、頑丈な根のおかげで、今年も温泉寺のモミジの大木は、きれいに色づいてきました。恒例ライトアップを今年も計画し、今まさに準備段階も佳境に入ってきました。
今年で4回目を迎えますこの「紅葉ライトアップ」行事は、年々内容が充実し、また盛大になりつつあります。昨年は遠方からわざわざお越し下さる方もあり、今年もNHK始め、各メディアがこの行事をとりあげて下さっています。是非ともライトアップを成功させようと、願っていますが、これもひとえに惜しみない協力をして下さる方達のおかげです。
この場合の協力というのは、経済的なものではなく、ほとんどが労働奉仕です。何度も何度も話し合いをして、今回だけのオリジナルサービスを企画し、ほとんどが手作りのものを使用し、ライトの設営、庭や建物内の演出も全て自分達の手によるものです。そのために、たくさんの方が何度もお寺へ足を運んで下さいます。宣伝についても、地元の市役所、観光協会始め、街の飲食店、お土産物屋さんなど、いろいろな方が好意的に対応して下さり、感謝しています。そして、ライトアップ期間中は、非常に寒い中を、駐車場係、案内係、抹茶席係など、たくさんの方の御奉仕をいただきます。そうして初めてこの「紅葉ライトアップ」は成り立っています。
いろいろな形ではありますが、地元の皆さんの強力な支えがあるからこそ、この行事は年々盛大になっています。太い根っこの上に、惜しみなく枝を広げ、華麗に色づくモミジの如きです。
そして、特筆すべきは、この行事に対して協力、奉仕して下さる方達は、皆さん何も見返りを求めていない、ということです。そのおかげで、期間中、入場無料でお客さんにお越しいただくことができます。この行事に携わる方達は、綺麗にライトアップされたモミジを見るお客さんに、立派な「布施行」をしておられるわけです。そして見に来て下さったお客さんは、この行事に対して少しずつでも、協賛金を布施して下さいます。更に、何よりモミジそのものが、私達人間に綺麗な紅葉を布施してくれています。それぞれの立場で、お互いに気持ちの良い布施をし合える場、これこそ「三輪清浄」の世界であり、本当の「癒し」の空間であると思います。これをお寺という場所で実践できることは、たいへん有意義なことだと思います。
古代インドでは、サンスクリット語(古代インド語)でお寺を「ビハーラ」と呼びました。「ビハーラ」とは、「癒しの場」「安心な場所」という意味だそうです。そこにいる人たちは皆、何かに感謝しています。感謝するから、何でも人に施すことができます。そこに喜びを感じ、そこに自然に癒しの空間が広がります。
今、特に殺伐とした世の中でありますが、温泉寺では年に一度、モミジのおかげを被り、ここに自然に「ビハーラ」が出現することを、住職として感謝しています。
(以前このようなことを話したら、「本当は住職の存在だけで、一年中、寺がビハーラでなきゃ駄目なんじゃないの?」と誰かにつっこまれました。残念ながら、温泉寺住職も今のところ、修行の履修科目が不足しているようです。)
何はともあれ、年に一度、間違いなく温泉寺は「ビハーラ」になります。是非一人でも多くの方に足を運んでいただきたいと思います。「いいなぁ。」と素直に感じていただけたら、その時、まさにその心はお釈迦様の「仏心」そのものになっています。白隠禅師の「衆生本来仏なり。」であり、その場が「当処即ち蓮華国  この身即ち仏なり。」の世界であります。
まだまだ改善の余地があり、皆様に喜んでもらえるには、一層の努力が必要でありますが、今年は今年できる限りのことを、地元の皆さんと用意しました。是非ご来場をお待ちしています。



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